終活を完全に親まかせにするのか、また子供など家族で一緒に行うのかは
それぞれの家によっても違いがあると思います。
離れて暮らしていると、なかなか会う機会もなく、電話だと聴きにくいことも出てきます。
終活で親に確認すること、聞いておくことにはどんなものがあるのでしょうか。
終活ではあとから聞き直すこともできないからこそ、しっかりとポイントを抑えておきましょう。
終活で親に確認すること、聞いておくこと
終活は、残りの老後を有意義に過ごす意味で本人のためでもありますし
残される家族の負担を減らすためを考えると、両者にとっても大きな意味を持ちます。
ただ、どんなことを親に確認しておいたらいいのか
聞いておけばいいのかは誰もが悩むことです。
必ず把握しておくべきことについて、説明します。
お葬式やお墓のこと
親が亡くなってまず始めに考えなくてはいけないのが
お墓をどうするのかということです。
急な訃報に気持ちの整理もつかず、悲しみにひたる時間もないまま
葬儀の準備をしなくてはいけません。
言葉で言うのは簡単かもしれませんが、実際にその立場になると辛く
大きな負担になります。
親が元気なうちに、菩提寺はあるのか?また宗派はどこか?
お墓には納骨できるのかは必ず確認しておかなくてはいけません。
宗派によって一度納骨してしまうと、他の宗派のお墓に入れないなどの決まりもあります。
また、お墓が入っても管理者が誰なのかによって、利用できないことも考えられます。
他にも葬式に呼んでほしい人や、何人ぐらいの規模か
また遺影の写真はどうするのかなども含め事前に話し合いをしておきましょう。
急に大きなお金が動くこともあり、生前に話ができているだけでも負担が変わります。
手続き関係の書類のこと
人が亡くなるとたくさんの手続きが必要になります。
故人の除票や戸籍を請求するにも、本籍地を知らないと手続きができません。
戸籍がどこにあるのか知らないと、次の手続きにすら進めないケースもあります。
また、賃貸に住んでいる人は管理会社や大家さんへの連絡先がわかるか
また相続関係の書類についても共有しておく必要があります。
事前の準備がないとせっかく作り上げてきた財産の引継ぎも上手くできなくなってしまい
相続人同士の余計な争いを引き起こす原因にもなってしまいます。
親とはいえ、一緒に住んでいないと知らないこともたくさんあります。
手続き関係の書類はどこにあるのかなど、事前に話しておけると安心です。
過去の病気や手術歴、入院歴など
急に親の体調が悪くなってしまったときに、聞かれることが多いのが過去の病気や手術
入院歴になります。特に高齢になるほどそのリスクは高くなりますし
知っているかどうかでも対応の方法が変わってきます。
例えば持病の有無はもちろん、過去にアレルギーがあるのか
手術歴はあるのか、もう完治しているのか
現在どんな薬を飲んでいるのかなども含め把握しておく必要があります。
親は子供に自分の体調が悪いことを隠します。
そのため、健康そうに見えていた親が、実は大量の薬を飲んでいたとあとから知るケースも。
友人関係のこと
親が亡くなったとき、できるだけ多くの人に最後のお別れをしてほしいと考えるものです。
でも親の友人関係やお世話になった人、親戚関係など話す機会がないと
知らない人もいるのではないでしょうか。
葬儀に必ず呼んでほしい人など、事前に聞いておくと、急な葬儀でも呼べるので
後悔も少なくなるはずです。
まとめ
終活では、親と一緒に片付けることもあります。ただし注意しなくてはいけないのが
家のなかにあるものすべてが親の財産であり、勝手に処分してはいけません。
一緒に片付けることで、終活についてもどう考えているのか
希望をしっかりと確認できるはずですよ。